日本橋三越本店で開催中の木村伊兵衛写真展「パリ残像」を観てきた!
「1954(昭和29)年、初めて念願のヨーロッパ取材が叶った木村伊兵衛は、ライカのカメラと開発されたばかりの国産カラーフィルムを手に渡仏」とあった。
この開発されたばかりの国産カラーフィルムというのがフジフィルムが開発したカラーリバーサルフィルムだそうで、その感度は驚きの「ISO10」(笑)
こんな低感度でよくもまあ撮影できたものだと感心するが、展示された写真はどれも素晴らしかった。
撮影メモでは天候に恵まれない日もあったようだが、それでもブレることなくパリの街並みや人々の表情がきっちりと切り取られていた。
パリでは、世界的写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンと親交を深め、彼の別荘などにも招待されたという。
今回の展示には、ブレッソンが撮影した木村の撮影風景も展示されていた。
壁に立てかけた脚立に2台のライカを持って登った木村の姿。脚立の下から地元の子供たちが覗き込む様子を写した微笑ましい一枚だ。
こういう写真を見ると「やっぱり、ライカかぁ…。ライカ 欲しいなぁ…」などと、ついつい物欲が湧いてくる(笑)
1950年代のパリの街だけでなく当時のファッションも楽しめる写真展だった。
出口の物販コーナーでは、今回展示された約130点の中から5点の作品のオリジナルプリントが販売されていた。
額装代、税込で32万4千円なり! 部屋に飾っておきたいと思わせる写真もあったが、この値段なら「ライカを買って自分で好きな写真を撮る!」と思ってしまい購入には至らず(笑)
他にも作品をプリントしたTシャツやトートバック、スマホケースなど便乗グッズも売られていましたが、こんなモノを持つ気にはなれず写真集を購入して退散しました。
なぜか、ユージン・スミスの写真集も並べられていました。昨年発売されたもののようですが、こちらも購入しておきました。
写真展は5日(月曜日)午後5時半までです。素晴らしい写真展でしたから、ぜひお見逃しなく!
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